先日のZoomは男3人で料理について話した。
一人暮らしを初めてから徐々に料理に対する興味が出ている。
俺の憧れは
冷蔵庫の余り物で美味しい料理を作れるレベルになることだ。
昔読んだクレヨンしんちゃんのことわざ辞典で、みさえが冷蔵庫のあまり物で特製チャーハンを振る舞っていたシーンが印象的でそう思った。(なんのことわざかは微塵も覚えていない)
食材を見てパッと何と何を組み合わせてどんな味付けをしたらおいしくなるかわかれば料理も楽しいんだろうなあと思う。
反対にいえば、その領域に達するまでは料理は作業でしかない。
友人は今、レシピ本を見ながらたまに料理を作っているらしい。
曰くそれが楽しいそうだが、
はっきり言って俺にはその楽しさがよくわからない。
レシピに書いてある通り作ったら、そりゃあ出来るに決まってるじゃん
と思うのだ。
この意見を言ったらなんか反論された気がするが、自分の意見が絶対正しいと思っていたので何を言われたかは覚えていない。
しかし、Zoomを切ったあと冷静に考えた。
俺の思うように「何も見ずに美味しく作れるようになってから料理は楽しくなる」とすれば、楽しくなるまでに恐ろしく時間がかかることになる。
何百回、何千回とレシピを見ながら少しずつアレンジして料理に関する知識と経験を蓄えていくしかないだろう。
果たして普通の人はそこまでして料理が上手くなりたいと思うだろうか。
思うわけがない。
そう考えると、
友人のようにレシピを見ながらアレンジして作っていくという、「過程を楽しむ」マインドが必要不可欠だと思えてきた。
「好きこそものの上手なれ」じゃないが、過程を楽しんでいるうちにだんだん上達していって、気がついたらプロみたいなレベルになっているんだろう。
友人も3年後くらいには旅先で手作りチャーハンを振る舞ってくれるかもしれない。
自分が間違っていたなと思った。
この「過程を楽しむ」というマインドは他の色々なことにも通じると思う。
今、プログラミングの世界に足を踏み込んで思うのは、優秀なプログラマーというのは機械を触ったりプログラムを作ること自体を楽しんでいる人たちばかりだ。
何か専門的な知識を持っている人たちは皆、最初は図鑑を読んだりして知識を得ていく過程を楽しんでいた人たちだろう。
もっと自分の成長過程を楽しむことを意識しようと思った。
未だにレンジでチンしかやったことのない料理からそんな教訓を学ぼうとは思わなかった。
クックパッドを見ながら料理を作ることに楽しいと感じれるようなら、クッキングパパを目指すのもいいかもしれない。