*作品のネタバレはないので安心して読んでください。
ここ1週間で新海誠の作品を二つ観た。
一つが『言の葉の庭』。
映画を見てから新宿御苑に行きたくなったし、秦基博を聴くようになった。
そしてもう一つが『秒速5センチメートル』だ。
『言の葉の庭』は存在すら最近まで知らなかったが、『秒速5センチメートル』は大学時代に友人に勧められていたので知っていた。
当時友人からDVDを借りたにもかかわらず結局観なかった。
弁明させてもらえれば、
あまりにも「観たら切なくなる」という声を聞きすぎたからだ。
人生でわざわざ切なくなりたくなる瞬間なんてあるのだろうか。
少なくとも当時の俺には切なくなりたい瞬間がなかった。
結局観ずに借りていたDVDを返した。
だけど今回、amazonプライムビデオで観れるし、上映時間も短いし(63分!)、新海誠の映像も好きだったので観てみることにした。
とはいえ観る前から少し気が重かった。
どんな切ない終わり方をするんだろう…
と考えたからだ。
俺は
なかなか付き合うことのできなかったカップルが、ようやく結ばれたと思ったらどちらか一方が死んでしまう
系の話だと予想した。それは切ない…
とりあえず登場人物の誰かしらが最後に死ぬと思っていた。
誰も死ななかった。
63分の上映時間のうち45分くらいまでは誰かが死ぬんだろうなあと思いながら観ていた。
そしたら誰も死なずに、終わった。
でも皆が言っていた「観たあとに切なくなる」という言葉の意味はわかった。
これはもうちょっと若いうちに観たかったなあ〜
というのが一番の感想。
まだ観ていない人は人生で一番若い今、観たほうがいいと思う。
俺は明日から山崎まさよしを聴くようになるだろう。